aとthe
受験界の英語のカリスマ講師であるS先生の調査によると、英語の使い方で高校3年生の大多数が
「aとtheの使い方の区別がわからない」
とういうアンケート結果があるそうです。
そう言えば、私の知り合いで大学も卒業し、出版業界に永年勤務している方からも、
「aとtheはどう違うの?」
という質問を受けたことがありました。
彼には「This is a book. The book is mine.」のように、
「最初に話題に上がったらaを付けて、2回目からはtheを付ける」
くらいの説明で済ませましたが、これは初めて英語を習った中学生の時に英語の先生が教えてくれたことをそのまま繰り返したにすぎません。

生徒さん方にはもう少し丁寧に、
「最初はThis is a book. で本があることを話している相手と確認しあって、そのあとはどの本であるかお互いにわかっているので、The book is mine.とします」
ともっともらしく説明していますが、生徒さんもわかっているのかいないのか、未だ私の所に質問にくる生徒さんはいません。
恐らく今はわかったつもりですんでいるものの、ある時「aとtheってどう違うの?」という疑問が起こってくると思います。
ただその時にはその問題は未解決で、そのまま一生中学生の時の理解で人生を終えるなどと考えると、「これはまずい」と再整理してみました。
結果的には上記の「最初はどの本か確認しあって、そのあとはお互いにわかっている」でいいのですが、
「お互いにわかっているということは、どの本かという特定と話し相手との共通認識がなされる」という説明が多くの参考書の中でされていました。
大方、私の理解と教え方が間違っていなくてほっとしたことを覚えています。
ただし、the earthは「太陽は一つで、最初から特定されているので初めからtheを付ける」は理解できるのですが「play the piano は、ピアノは一台だけでないのになぜtheをつけるのか?」などまだ疑問は残ります。
しかし、これ以上突っ込んでいくと何か理屈だらけで英語の学習意欲がそがれる(?)ので、「それはそれで、そういうことになっている」で良いのかもしれません。