その瞬間 2
私の生徒さんの中に、私にさえも「英語は大嫌い!」と堂々と言ってやまない子がいます。
その子は性格が悪いとか私に反抗的なわけではなく、本当に英語が嫌いなようです。
ただ、英語が嫌いなのとできないのとは別物で、嫌いだけれどもやることはやって、それなり以上の成績はだしています。英語が好きになれないと言った方が近いかもしれません。
ところが、その生徒さんが今までとは違って異常に(?)英語に興味を持った瞬間がありました。それは中学校2年生か3年生で学習する現在完了の単元でした。
普段はあまり面白そうではなくレッスンを受けていましたが、何がどう面白いのか現在完了形の説明を面白そうに高い集中力をもって聞いていました。実際、確認テストも満点ですし、試しに難易度の高い問題を解かせてみてもほぼ完全に理解していました。

「どうして現在完了形だけはそんなにできるの?」と聞いてみても、「何故だかわかないけどスッと頭にはいっていった」と答えていました。
別に特別な教え方をしているわけではなく、どの参考書にもでているような「過去に起こった出来事や事実が、今、現在にも尾を引いている、影響している」ことを過去・現在・未来の時間軸を使って「完了・継続・経験」のケースを説明しただけでした。
他の生徒さんたちはと言えば、理解できている子、できていない子がいるのは別の単元の内容と同じで、現在完了形に限って特別に高い理解を示した子はいません。恐らくその子にとっては何かインスピレーションみたいなものがひらめくような内容だったのかもしれません。
そのあとに関係代名詞の単元に入ったのですが、「これで英語は大丈夫かも」などと期待を持ちましたが、不定詞や現在分詞・過去分詞の単元同様、以前同様あまり面白そうにレッスンを聞いてくれている様子はうかがえませんでした。
「英語を好きになってくれたかな?」という淡い期待はかないませんでしたが、「少しは嫌いでなくなった」ことを祈るだけです。
生徒さんの英語へのやる気スイッチは、一人ひとり教える内容や教え方で違ってくるのかも知れないと思い知らされました。