すみません、杉田先生
勝手なもの
人間は勝手なもので、自分ができなかったり理解できなかったことについては、理解したり習得する必要性を否定したり、それ自体の存在を無視したりすることがよくあります。
例えば、私の英語での経験をご紹介すると(多分、多くの方々が同じ経験をお持ちのことと思いますが)、英検1級用の単語集、いわゆるパス単1級に出ている難解な単語に対して「こんな難しい単語が本当に必要なのか?英検協会は試験を難しくするためわざと使いもしない単語を試験にだしているにちがいない!」などと自分の勉強不足を棚に上げて、書籍や著者の先生方に理不尽な悪態をついたことがあります。

また、昔、NHKのビジネス英会話の内容に対して、「読んでもわからない内容を聞き取れるわけがない!そもそもこんな難しい会話を仕事で聞いたことがない!」などと、尊敬してやまない杉田敏先生に心の中でそっと怒りを爆発させたこともありました。
棚を上げる
しかしながら、どれもこれも私の勉強不足や経験不足からくる思い込みで、実際は少しレベルが上がってくると、以前難癖をつけていた単語や会話に遭遇しても理解できるようになり、「やっぱり使うんだ!さすがだなあ、パス単と杉田先生は!」などと、自分の失態には忘れたふりをして、少し進歩した自分のレベルを自画自賛するという誠に情けない気持ちにさいなまれることがあります。
腹の探り合い
今、子供たちの英語指導をするにあたって同じようなことが起きていると思います。
「この程度は理解してもらわなければ困る」と思っていても、子供たちからは「こんな難しいことは学校ではやってない!」などと思われているかもしれません。
講師と生徒さんの腹の探り合いですが、とにかく優しくわかりやすく、短い時間で理解してもらうことに頭を痛める毎日です。