関係詞
関係代名詞と関係副詞
中学校の英文法の中で一番難しく、レッスン中に生徒さんの顔が曇っていくのは関係代名詞と関係副詞をメインとする関係詞です。
どちらもその前にある名詞を説明していく文法で、私もそうであったように大半の生徒さんは、関係代名詞の主格的、所有格的、目的格的用法までは何とかついてこられるのですが、場所や時間を副詞的に説明していく関係副詞に入るとパニックです。
例えば、
This is the house which he bought last year.と、
This is the house where he was brought up.ですが、
前者は関係代名詞の目的格的の用法でwhich以下の文が先行詞のthe houseを修飾して、「これは彼が昨年購入した家です」という意味になります。
This is the house. と、He bought it last year.の2つの文を合体させることで関係代名詞の意味と構成を以下のように教えています。
①2つの文の共通部分を探してください(最初の文のthe houseと2つ目の文のitです)
②2つ目の文の共通部分のitは目的語なので, それを、目的を表す関係代名詞のwhichに置き換えて先行詞のthe houseの前においてください。
③そうすると2つの文が合体して、This is the house which he bought last year.という関係代名詞を使った文の出来上がり、めでたしめでたしとなり、大体の生徒さんは理解してくれます。

まあいいかじゃないか?
ところが、
This is the house. とHe was brought up there(in the house).
を同じように合体させるということになると、事前に場所を表す関係副詞のwhereを使うことを教えていても、
This is the house which he was brought up.
になってしまいます。
それでもちゃんと、「これは彼が育った家です」としっかり正しい日本語に直してくれます。
私もしばらくそうであったように、「このような生徒さん達はずっとwhereの代わりにwhichを使っていくのだろうな」と思ってしまいます。
動詞や形容詞を修飾するのが副詞だと例文で説明してもわかってくれません。
「意味がわかっているのだから、しばらくはまあいいか!」などと半分あきらめ気味ですが、試験の穴埋め問題でwhereの代わりにwhichを選んだらさあ大変と、何回も説明し続けるしかありません。
さすが東大、私は受けてないけれど・・・
関係副詞のwhereやwhenと同様に自分でもわかっているのか、いないのか?になってしまうのが、同じく関係代名詞のwhatです。
例えば、
Tell me what you did to themyesterday!
という文の意味は、「昨日、彼らに何をしたか言ってみろ!」だけではなく、「昨日彼らにしたことを言ってみろ!」にもなります。
前者は疑問詞、後者は関係代名詞の使い方になります。
このwhatの使い方がわかったのは大学時代で、友人が東大の入試の英作文で「所信を述べよ」というのがあり、その答えは「Tell me what you think.」だった、と話してくれた時でした。
難しい事の本質を理解して簡単な方法で表現する、まさに「ドラゴン桜」そのものと感じ入り、その時whatの使い方がわかったような気がしました(勿論、ドラゴン桜はずっとその後ですが)。
今では生徒さんに少し乱暴ですが「what +文章」がでてきたらとりあえず、something+ that (関係代名詞) に置き換えて考えなさいと指導しています。
つまり、what you discussed だったらsomething that you discussedで、「何を議論したか」だけではなく「あなたが議論したこと」とも訳しなさいと教えています。
毎回教え方に不安な気持で一杯になりますが「生徒さんたちも理解しているみたいなのでまあいいか」です。