レッスンと教材
文法と音読
私のレッスンは基本的な文法の理解をしたうえで品詞分解を行い、最後は音読で理解した内容を脳みそに叩き込むといった、多少運動会系の荒っぽい指導方法を取っています。
いろいろと自分自身にも生徒さんにも学習法を試してきましたが、この方法が一番身につくものと信じて指導してきました。
事情が変わってきました
今まではある程度の範囲の文法内容を学習してから、それらの内容を含んだ長文の品詞分解と音読を繰り返してきましたが、最近疑問を持ち始め新しいやり方に変えようとしています。
以前は英検3級程度の英文を読むにつけても、中1で学習する現在形や過去形といった超ビギナー的な内容だけではなく、中学英語で習う不定詞・比較級・受動態・現在完了・分詞・関係代名詞といった重要文法事項を理解してから長文読解に移行していましたが、最近はそうともいかなくなってきました。

早期合格願望
というのも、親御さんたちの英検3級合格の早期合格願望が強くなってきてきたのです。3級のレベルは中学で学習する内容全部であり、それには中3の秋以降に学習する関係代名詞という最難関文法事項も当然含まれていて、とても中学1年生で理解できる内容ではないのですが、しっかりと3級の試験内容には含まれています。
勿論、関係代名詞を使った文章の訳をさせるような問題はさすがに出ませんが、長文問題や設問の中ではしっかり使われています。今、英検3級に合格している中学生のほとんどが問題を理解して解答しているとは到底思えません。
実際、試験前に解答のテクニックをいやいやながら(?)伝授し、なんとかほとんどの生徒さんは合格してきましたが、その後がまた大変です。
願望と現実のギャップ
合格した生徒さんご本人は「英検は楽勝だ!」と真面目に取り組む姿勢は薄れ、親御さんたちの次の目標はなるべく早期の準2級合格になります。
お母さんの中には、
「準2級も一緒に受けさせておけばよかった。受かったかも知れないのに」
などとご自分のお子さんたちへの過信と期待は青天井です。
実際そのようにして合格された生徒さんたちの点数は合格ラインぎりぎりで、準2級に合格するのに何回もチャレンジしなければならず、その時初めてご自分の実力を知ることになります。「時既に遅し」です。

そんな教材があったらいいな
さて、今回の題材は「レッスンと教材」ということで、このような長い前置きとは関係がないのではとお叱りをうけそうですが、そうではないのです。
誰もが合格を急ぎ、英検協会もこのようなニーズに対応(?)しているのは当然のこととは思いますが、少なくとも私の生徒さん達には各級に必要とされている実力を伴った合格をしてもらいたいと思います。
そのためには、
「文法の理解➡品詞分解➡長文の理解➡音読の徹底」
が必要不可欠なのですが、この流れに沿った市販の教材が少ないのです。
文法問題集で学習した内容、例えば、不定詞を学習したら不定詞がメインとなる長文読解のついた問題集が少ないのが現状です。
不定詞から関係代名詞まで文法を全部学習し終わってからの英文解釈よりは、習いたての文法内容が散りばめられている文章で音読を繰り返した方がはるかに効率的です。
生徒さんの実力も確実に上がっていくと思いますが、何故そのような問題集がないのでしょうか?かといって、私にそんな夢のような教材を作る自信はありませんし。