英検と受験英語
どちらを優先?
生徒さんの中に中2で準2級に合格し、中3で2級合格を目指していた子が二人います。
何とか準2級は受かったものの、その後の2級の学習には苦労していたみたいでご父兄から、「このまま2級の学習を続けるのはどうか?」というご意見をいただきました。
私も高校受験を控えたお子さん方には2級の内容は行き過ぎかなと思っていましたので、お二人が希望されている大学付属高校の受験対策に切り替えることをご提案し、現在いくつかの高校の過去問を中心に勉強していただいています。
結果はまだ先のことですが、彼女たちも目の前の最大の目標に合致した英語学習に戸惑いながらも前向きに取り組んでもらっています。

中高一貫の生徒さんであれば、とりあえずは高校受験を心配しないで純粋に英検合格を目指して4技能のバランスのとれた学習を続けながら、総合的な英語力を身に着けることができますが、公立中学の生徒さんには高校受験という壁が立ちふさがり、受験英語に舵を取らなければなりません。
もちろん、最近の高校受験英語はリスニングが入ったり、英文もテクニックだけではなくしっかり読み込む力を要求する問題が多く、かなり実践的な英語力を求められるようになったとは言え、ライティングやスピーキングを試験に課している高校は少ないように思えます。
そろそろ受験英語に主舵一杯?
さて、高校に入るとその傾向はさらに大きくなります。
先ほどの生徒さんのように大学付属高校であれば、今度は逆に受験準備は必要なく英検であれTOEICであれ将来的なご自身の夢や方向性に合わせた英語学習が可能となります(大学の系列校などは全員がストレートにその大学に進学できるわけではないみたいですが)。
普通の高校に通われている生徒さんだけでなく、今度は逆に中高一貫校の生徒さんたちも高校2年生後半あたりから大学受験をメインにした英語学習に変わっていきます。

高2の7月に準1級に合格した生徒さんがいて、その後1級の学習をしていましたが3年生になる前に「大学受験に専念したい」ということで退室されました。
もともと「高校で準1級に合格していれば、どの大学も英語は問題ない」と叱咤激励してきたのが私ですから、その方針通りに来てくれた生徒さんには感謝していますが、何か寂しい気がしたのも事実です。
ジレンマ
大阪の府立高校の上位校では受験資格に英検2級合格が条件で、実際小学校から2級を目指して勉強させたいというご父兄からオンラインレッスンの問い合わせがありました。
お話を伺ったお父さんの関西系ののりと私の地味な話がかみ合わず却下となりましたが、関西と東京を中心とした受験の違いを知りました。
一番良いのは受験勉強が本格化する前に、中学生だったら2級、高校生だったら準1級に合格できていれば理想なのですが、時間的に内容的に可能な生徒さんの数は限られていると思います。
とは言いながらも、読む・書く・聞く・の4技能を高めながら、実際に使える英語をモノにして外国人とのコミュニケーションを楽しんだり、海外での仕事や旅行でのアウトプットのレベルを高めていく上では英検学習は最適なのですが、現実的には文法主体感の強い受験英語対策もないがしろにできず、両者のバランスをとりながら生徒さんに英語を好きになってもらうこと、これは悩ましい課題です。