英検が変わる?
わかるけど
先日、文法のことで質問があって英語仲間のT氏に電話をかけ、久しぶりのよもやま話に花が咲きました。
その際、「英検の内容が来年から変わる」との話を聞き、パソコンで送ってもらった英検協会からの案内を開きました。
それによると、3級から1級の試験で、リーディングパートの語彙・読解問題が1問減り、代わりにライティングパートで提示された文章の要約を英語で行う問題が1問増えるとのことです。
前から語彙問題、特に1級のものは「こんな単語は見たこともない」ようなものばかりで、「本当に実用的?」などと疑問に思っていたのである程度納得はしましたが、逆に「これって帰国子女みたいにアウトプットがうまい受験生には有利だけど、そうでない一般の受験生にはどうなのよ?」と考えてしまいました。
一般受験者と帰国子女
というのも、以前数人の帰国子女のお子さんの英検指導をしたことがありましたが、彼らはリーディング問題を半分も取れませんでしたが、リスニングとライティングで9割以上をとり見事合格していました。
そのうちの小学5年生の生徒さんは、リーディングは4割いっていなかったと記憶していますが、それでもしっかりと合格していました。
確かに、使わない単語や難解な文章を理解できなくても、日常会話や映画のセリフを聞き取れたり、自分の意見をしっかり伝えられるようになることの方が実用英語検定試験の本来目指すべき方向だとは思います。
時代と共に
英検は1963年に始まったそうで、その当時はまだ英語を話す人の数も少なく、今みたいに簡単にネイティブの発音を聞いたり、アプリで会話練習などといった教材もなく、精々日本人の先生の発音をまねして音読に励むのが精いっぱいの時代だったと思われます。
私が大学生だったころには、英検1級を持っている人の多くが会話はできないという話を聞いたことがあります。
確かではありませんが、当時の試験内容の構成は圧倒的に読解中心で、質問も日本語でされていましたし、ライティングもいわゆる英作文というもので、日本語の文章を適切な英語に直すものでした。
変わります!
以来、1次試験ではリスニングやライティングの比率がリーディングと同じになり、スピーキングもかなり高度な内容が求められるようになりました。
来年からさらにコミュニケーション能力を求める内容になってきて、英検は本来目指すべき内容に変わることは喜ばしい限りです。
が、問題はそれに合わせてどのようにレッスンを変えていくかです。

もう試験に受かればよいではなく、その内容をどのように会話や文章でのコミュニケーションに生かせるかに焦点をしぼったものに変えていかないとですかねえ、やっぱり。
生徒の意識を変えるより、教える立場の者の意識を変えてスキルアップを図る方が大変ですね。
やるしかありません、老体に鞭を打ちながらでも。
