東海岸と西海岸
ルーツはLA?
前の会社で私が初めて駐在員として赴任したのがニューヨークでした。
アメリカの現地法人を本社サイドでいろいろとヘルプする地区担当として何回か出張で来たことはあったものの、憧れのニューヨークに駐在になるとは夢にも思っていませんでした。
そもそも私の英語のルーツは西海岸のカルフォルニアでした。
学生の頃にはやっていた音楽や映画はロスアンジェルスやサンフランシスコを舞台としたものが多かったと思います。
当然私にとってのアメリカはカルフォルニアのイメージが強かったと思います。
憧れのNYに
当然英会話の始まりも軽快で分かりやすい西海岸の英語でした。
英会話の先生もカルフォルニア出身でしたし、教材として使っていた英会話のテープの内容も、LA(ロスアンジェルス)郊外に住む兄弟の大学生活を話題にしたものでした。
そんな西海岸ひいきの私がいきなりニューヨークに。

変節漢
最初は戸惑いました。
カルフォルニアのゆったりとした雰囲気はなく、いつもざわざわしていてぼっとしていたら身ぐるみはがされるような緊張感をしばらく感じていました。
耳にする会話も聞き取りづらく本当に英語を勉強してきたのかと思ったものでした。
ところが数カ月もすると、友達もできマンハッタンの夜の世界へのデビューをはたし、「やっぱりニューヨークだよね!LAは田舎だよ、所詮」などとのたまい始め、自分でも恥ずかしいくらいの変節漢ぶりでした。
でも無理はありません。
慣れるにつれてマンハッタンの生活は刺激の多いもので、当時若かった私はマンハッタンの雑踏や生活にのめり込んでいました。
そうなると不思議で彼らの英語も耳障りでなくなり、英語が上達したような気になったものでした。
アメリカ広い
会社を退職し、違う会社にお世話になっていたころは、月1回ペースでロスアンジェルスに出張していました。
歳も取ったせいでしょうか、今度はカルフォルニアの気候の良さと、ゆったりとした雰囲気にご満悦でした。
「ニューヨークはうるさいし臭いし、やっぱりLAだよ」などとのたまい始め、新たな変節漢ぶりを見せていましたが、「アメリカは広いからしょうがないよ」と自分の変節ぶりを正当化しています。
実はこれはアメリカに住む日本人の先輩の何人かも同意見でした。
やっぱりアメリカはdiversityの国なのでしょう。