about の呪縛
aboutとの出会い
日本語で「~について」というと私はついついaboutという前置詞を使ってしまうのですが、onという前置詞にも「~について、関して」という意味があるということを再認識して頻繁に使うようになったのは、そんなに昔のことではなかったと記憶しています。
恐らく15~20年くらい前からだと思います。
aboutは「(一般的なことに使って)~について」
一方onは「(専門的なことに対して)~に関して」
といった微妙な違いなのです。
例えば、
「彼女について知っている」は「I know about the lady.」で、
「その事件についての本を読む」は「I read a book on the event.」になるのでしょう。

aboutだけで十分
何故aboutばかり使ってきたのかと考えてみると、おそらく英語を習いたての中1か中2の時に、英語の先生から「aboutは~についてという意味だ」と教わったのが呪縛のようにonの使用を排除させてきたのだと思います。
勿論アメリカ人に「I read a book about the event」と言っても十分意味は通じ、指摘を受けるほどの違いでないため何も意識せずに呪縛状態が続いたものと思われます。
あまりにもaboutのインパクトが強く便利な言葉なので使い方が身に沁み込んでonがなかなか口にされなかったのでしょう。
今思うと恥ずかしいことです。
ノリと度胸で
英語の品詞のなかで一番いい加減にかつ感覚的に用いてきた代表がこの前置詞です。
なんとなく意味や使い方をフィーリングで覚え、膨大な意味や使い方をあえて辞書を引いて確認しようともせずに、いつも「あっているのかな?」と不安を感じながらも、「ええい、言っちゃえ」とある種ののりと度胸で使いまわしてきました。
昔、「前置詞を知っている人は英語を知っている」みたいなことを聞いた記憶がありますが、まさにこのことなのですね。
Don’t hesitate! Go ahead!
基本的な使い方や意味だけ知っていれば生徒さんに教えるぶんには何も支障はないと思いますし、細かなことまで習いたての生徒さんに教えるのはかえって混乱を招くだろうと自己弁護をしたい気持ちにもなります。
が、他の先生方からの嘲笑と自己嫌悪を避けるため、この機会に前置詞のエキスパートになってやろうと思いつつも、あの膨大な意味と使い方の用例が満載されている辞書を手繰るのにはかなり大変だろうなと足踏み状態が続く今日この頃です。