NY駐在⑩
ケチケチ大作戦?
さて、その結果ですが想像をこえてかなりうまくいきました。
最初しぶしぶながら半分の費用を負担した化粧品店も、きれいになった店舗で自国語によるカウンセリングが功を奏したのか、お客さんの数も購入単価も飛躍的に伸び、文句を言ってくるお店はほとんどなくなりました。
今思うと、使える費用が十分でなかったことが幸いし、何とか苦境を切り抜けられたかもしれません。
ただ、このような「ケチケチ大作戦」はその後の私の現地活動に必ずしもプラスになったわけではありません。
やはり廉価に何でも仕上げようとする癖は、本来維持すべきS化粧品のイメージ戦略に相反するところも多く、本社の宣伝部のデザイナーさん達からは冷たい目で見られたと思います。
そもそもイメージやプレステージに疎い方でしたので、そんな批判もどこ吹く風と気にしませんでしたが、長い目で見るとどうだったのでしょうか?

シンガポールから輸入すればいいや!
そうそう、私の廉価大好き癖はオーストラリアの責任者の時も発揮されました。
オーストラリアの化粧品市場もデパートが強く、化粧品カウンターの改装費用には頭を痛めていました。
費用もさることながら、施工業者の経験と技術があまりにも低いことと、施工業者の組合があり、レベルが低いのも関わらず要求が多く、随分と頭を痛めさせられました。
そんな中、あるアイデアを思いつきました。
オーストラリアの前はシンガポールに駐在していたのですが、その時の施工業者は本社から求められているイメージと施工の質は秀逸なものでした。
「そうだ、シンガポールで創ってもらい、それをオーストラリアに輸出してもらおう!」
このアイデアも最初は反対されましたが、やってみるとクオリティーの高い化粧品カウンターが今までの3割以上安い値段で設置することができました。
今はどうなっているのでしょうか?
遠い昔のお話でした。