プリティーウーマン
ロスアンジェルスの風
私の好きな映画の一つに、リチャードギアとジュリアロバーツが共演するプリティーウーマンがあります。
決して好ましいとは言えない職業についているジュリアロバーツと、金持ちではあるものの仕事や家族のことでトラウマを持っているリチャードギアが、真逆の環境にいながらもお互いを理解し、次第に自分にとって大切なものに気づきながら、最後は結ばれていくというアメリカならではのシンデレラストーリーです。
この映画が公開されて間もなくニューヨークに駐在となった私は毎月ニューヨークから映画の舞台であるロスアンジェルスに出張に出かけていました。
と言っても私の場合は、映画の舞台であるハリウッドやビバリーヒルズではなく、コリアンタウンや郊外にあるモントレーパークという巨大なチャイナタウンにあるアジア系化粧品店への訪問が仕事で、映画のような華やかな世界とは違ったものでした。
ただ、南カリフォルニア独特の解放感や気候が好きで、それに合わせる格好でプリティーウーマンがお気に入りの映画となり、以来20回以上見てきました。
好きは上手の始まり
そんなに回数を重ねてきたにも関わらず英語の字幕なしで完全に聞き取れるようになったのはずいぶん時間がたってからでした。
私のリスニング力の低さも大きな原因の一つですが、先週のコラムの中で触れたようにテキストやTOEICで読まれている英語とは大違いで、普通の生活の中や映画の英語はカジュアルではあるもののとても聞き取りにくいものでした。

それでも「好きは上手の始まり」とは良く言ったもので、英語の字幕を止めながら辞書で語彙を調べたり、ウォークマンに録音し何度も聞き返しているうちにほぼ全編の
一字一句が聞き取れるようになりました。
その後、お気に入りの映画に限り同じことを繰り返して、以前に比べ随分とリスニング力も向上し、映画を英語学習の道具としてはなく自分の趣味として見ることが出来るようになりました。
自分の好き嫌いで
とは言っても、まだまだ理解しながら楽しめる映画の数は限られています。
ただ言えるのは、自分の好きな映画に集中した方が良いということです。
恐らく、プリティーウーマンは英語学習にお勧めの映画ではないかもしれません。
専門家の方が進めている英語学習に向いた映画リストの中には入っていませんし、実際そこで使われている英語が実際の会話で役に立つかと言えば?です。
私も専門家のお勧めする映画のDVDを購入しトライしましたが、面白くなく気持ちをワクワクさせないものは途中でリタイアです。
好きな映画ならば辞書を引くこともあまり苦にはなりませんし、実際の会話では役にたたなくても場面の雰囲気や空気を感じながら、英語に対するやる気を高めるには最適です。
生徒さんにも
こんな思いを生徒さんたちにも味わってもらいたいと思い、ディズニーのDVDなどを紹介したりして見てもらったりしましたが、ある程度の理解力がなければ逆効果になりかねず、強く勧めることはやめました。
英語学習の時間が限られている中では、受験や精々英検合格に焦点を絞った指導しかできず、リスニングも読まれた英語の理解で精いっぱいが現実なのかと思いますが、何とか違う方法でと毎日思い悩む今日この頃です。